1階特養から、2月3日の節分の様子をお伝えします。
立春の前の日、季節の分かれ目を意味する節分。
本来なら「鬼は外、福は内」の掛け声で豆を撒いて邪鬼を追い払うのですが、
三清荘では、豆に見立てたボール投げ大会が毎年の恒例となっております。
まず始めに、PCを繋いだテレビの前に集まって
当日の節分関連ニュースや各地の節分行事の様子を見ました。
そこに現れたのが、青鬼さん。
虎柄のしましまパンツに紫ヘアー、背も高くスラッとした、
なかなかオシャレな青鬼さんです。
三清荘にほど近い史跡、鬼ノ城から降りてきた温羅の子孫(自称)だそうですが、
三清荘のある岡山県総社市は、大和王権に制圧されるまでは古代吉備王国の
中心地として栄えており、その古代吉備王権に製鉄技術を伝えたのが
渡来系の温羅、それを倒しに来た大和王権側の親分が吉備津彦命、
その温羅と吉備津彦命の戦いが、岡山の桃太郎伝説の原型とされています。
( 読み: 温羅=うら 吉備津彦命=きびつひこのみこと )
そんな鳴り物入りの青鬼さん、入居者の皆さんを
「八つ裂きにして食べてやる~!」と暴れますが、
そこは酸いも甘いも噛み分けた百戦錬磨の皆さん、
そんな脅しには動じません。
98歳のお姉さまに「お兄ちゃんも大変じゃな、飴ちゃんでも食べるか?」
と笑顔で歓迎されてしまう始末。
「いやいや、そんなことではいかん!」
「鬼にとっては年に一度の晴れ舞台!」
「もっと怖がってもらわなくては!」
と登場したのが相棒の赤鬼さん。
ラグビーワールドカップ日本代表のユニフォームを着て
「俺たち ONE TEAM ワンチーム!(はぁと)」
「孫をいじめる悪い年寄りはおらんか~!」
「みんなまとめて食ってやる~!」
と二人で大暴れ。
ところがどっこい、
その暴れっぷりが皆さんの闘争心に火をつけたようで、
京都銘菓の五色豆に見立てた五色のカラーボールを、皆で一斉に投げつけます。
予期せぬパワフルなスピードボールにたじたじ、防戦一方の赤鬼さんと青鬼さん。
「一年分のパワーを今日のために貯めてきたわ」と仰る方もいて、
皆さんのあまりの熱気に、
赤鬼さんも青鬼さんも対立ではなく、和解の道を選択したようです。
というわけで、最後はみんなで仲良く記念撮影。
みなさんお疲れ様でした~!!